トリイエンジンのヘッドはこんな感じです。
トリイエンジンの特徴は、ロッカーシャフト回りとコンロッドの大端部側の径
<ロッカーシャフト回り>
A型エンジンの泣き所、ロッカーアーム回りはこんな感じ。
ただ、20年以上前のエンジン。
クリアランスを調整する為に、絶対やってはいけない事が・・・・・ 仕方ない。
画像をよ~く見て下さい。
<コンロッド>
H断面のコンロッド
流石に昔は不必要に大きい!
ただ、このコンロッドの大端部側の径が、A12は、50ミリ しかしこれは、42ミリ。
約8ミリも径が細い。
つまり、メタルが無いのでこのフルカウンターは使えない。ただ、今 付いているメタルは十分
使えるレベルなので WPC加工 をします。
このピストン凄いでしょ! 多分 マーレ製
ピンハイトが低い = 頭が振らない = フリクションが少ない = 高回転で絶対有利
トリイヘッドは、IN、EX のポート共、ウオータージャケット貫通ギリギリの所まで、上にオフセットされています。しかも 丸ポート。
当時、マイナーツーリングが終焉を迎える頃は、丸ポートを極力上にオフセットポート研磨でした。
でも、本当はどちらがいいんでしょうか?
ただ、トリイさんのヘッドのポート径は、4個とも見たからにバラバラ。
今は、丸ポートの場合は全て機械で空けるのでとても綺麗で均一。
因みに、私のヘッドは楕円ポートなので手作業で揃えました。 しかし、膨大な時間が。
トリイさんのヘッドを見るとある程度揃えておけば、いいのかなぁ~
因みに、東名ヘッドも実は全然揃っていなかったんです。
砂落とし、鏡面加工、焼き入れ加工 なども全然していません。
ただ、無いパーツ ・ オリジナルパーツ などには異常なくらい拘って作っています。
当時は、スペシャルパーツを作る事が速く走る絶対条件で、バランスとか耐久性はあまり考えていなかった気がします。
つまり使い捨て。
毎回、バージョンUPされたNewエンジン を使っていたのでこの辺は適当だったかも・・・。