クランクが折れた影響で、若干のヘッドの歪みが出たので修正。
面研すると当然、圧縮比が上がります。
仕方ないので、燃焼室を拡大し帳尻を合わせました。
バルブは、綺麗に磨いて再使用します。
それ以外にも、チタンリテーナーはお決まりの磨耗で新品に交換。
バルブスプリングは5レース使用。
若干、レートが落ちていたので新品に交換。
Wスプリングタイプを使っています。
バルブの突き出しは、恐らく110TSの中で一番少ないと思います。
突き出し量は通常のレバー比分だけにしています。
バルブスプリングのキロ数もサージングぎりぎりの柔らかいセットにしています。
ヘッドの修正が終わり、腰下とドッキング。
ここからが、大きな問題が ・・・・
金曜日の夜から、高木君がバルタイを取り始めて あれ?
ロッカーアームを振替えても何をしても どうも前回の数値に成らない。
開き始めは揃うのですが、閉じ終わりが揃わない。
ロッカーアームの変磨耗しているのは確かなんで取り合えず、新品を至急手配。
それでも、数値の傾向は変化なし。
これはもしかして、カム?
犯人は、こいつ↓です。
A12のオイルフローとブローバイの構造は、本当に良く考えないと極端に磨耗します。
僅か 2戦 でこの始末です。
原因はいろいろ考えられますが、オイルの種類を変えたのが ・・・
それとも、去年 富士に行く前にやったギアートレーンのトラブルの影響か ・・・
トラブル後のOHの時は、全く問題なかったんです。
そうなると、前回の富士でエステル系オイルに変えたのがやはり原因かも。
毎レースいや、走る度、練習する度、にOHしている事に成ります。
レーシングエンジンは、難しいです。 本当に。