<2010年 新春鈴鹿ゴールデントロフィーレース F・TSクラス 決勝>
決勝前ブリーフィングを済ませてPITへ。
沢山のレース仲間、MTレース・ファンの方に高木君は質問責めに ・・・(笑)
僕達のレースの前にスタートする PSクラス の決勝前には準備万端。
恐らく、私が生まれて今までの間にカメラに収めてられた枚数より遥かに多く「#88号車Sunny」は、みなさんに撮影して頂いていました。(爆)
後から聞いたのですが、やはり、当時のMTレース・ファンの方、実際にレースに参加されていた方、また、TS・Sunnyに非常にお詳しい方、 に見て頂けました。
かなり貴重なアドバイスも ・・・・。
PSクラスで1台が逆バンクから最終コーナーに掛けてオイルを出したらしく、レコードライン上に ・・・(ヤバイ)しかも、8,500回転以上回っている所。
いよいよ、F・TSクラスのレース。
グリッドに付くと、どうもいつもと感じが違うんです。
何が?って、スタートシグナルが見にくい。
フォーメーションラップをスタートさせて2コーナーで軽くタイヤを温め様としたら、
アララァ~予選の時と同じで水か、オイルか、何かが ・・・もう。
そうだ、このコーナーでラジエター液を出した車両がオーロラビジョンに映っていたんでした。(汗)
このグリップの上がらないタイヤの上に、路面に問題が有る個所が2か所。
それでも、条件は、全車同じ。 やるっきゃない!!
今回の作戦は、1コーナーを絶対死守。
万が一、先行されたら10周目まで出せる力を100%出し切って、只管、プレッシャーを掛け続けて・・・
それでもダメなら、直線で絶対にダメ!と厳命されている1万回転オーバーを1回だけ使って前に出る。
<スタート>
僕の唯一の武器! スタートが上手く決まり、ロケットスタートで1台と半分ぐらい1コーナーまででリードを取る。
しかし、ここで1速を半クラッチで200メーター程度を引きずり、グリップの上がるのを只管待つ状態。
車内に臭い匂いが ・・・ しかも、回転は、1万800回転まで1速、2速を。
ごめん。 高木ちゃん やってしまいました。
決してここまで回すつもりは無かったけれど、グリップを上手く回復出来ずにやってしまいました。
あぁ~あ。
それ以降は、兎に角、高回転で車が前に出ないんです。
しまも、タイヤのグリップは全く上がらない。
5周目まで浅野スターレットさんに只管プレッシャーを掛けられ続け、僕の方は、もう、縁石にアウト側タイヤを当ててスライドを止めるのが必至。
兎に角、只管 車の暴れるのを抑えて、お願いやからここで壊れないで!って祈りながら、
変な所でフラフラ走っているんで、浅野スターレットさんに手を上げて「ごめんなさい!」をしながら、
ローズの森正さんに早く浅野スターレットさんをつっついて!と祈りながら必死でトップを死守。
S字では、バックミラー越しに浅野スターレットさんと目が合うし、右に居たかと思えば、急に消える。
あれ?
左のミラーに浅野スターレットさんの鋭い眼差しが ・・・。
2周目以降から浅野さんが狙っているのは、S字の1個目の飛び込みと逆バンクをサイドバイサイドで最終コーナーを狙っておられる様子。
反対に、うちのSunnyの速いのは、1・2コーナーと最終コーナーからストレート区間。
この時既に直線の速さに不安が有ったものの、最終コーナーで半車程度離せるのを確認出来たので 行ける! 絶対に勝てる!
この感じ、昔、EURO・Cupでフロントガラスを全面割りながら勝ったレースを思い出しました。(汗)
プレッシャーを掛けられても、目が合っても、絶対に見ない!
リアタイヤのグリップだけに集中して各コーナーを攻めるのみ!
但し、カブせたり、押し出したりは、僕の一番嫌いな事。
絶対にやらない。
横に並ばれても、1車分は必ず空ける。
辛いよ~~~。
それでも、ペースが上がらず58秒前半がやっと。
そうこうしていると、ローズオートの森正さんが浅野スターレットさんと絡み合い。
よっしゃ~!
このバトル、バックミラーで見てても面白い。
森正さんの顔が思い浮かんで ・・・がんばってや! その間に逃げるから のハズが。
ここで、タイムを上げようと奮闘するも 周回遅れの車両とタイヤグリップ不足、その上、ミッションとクラッチが ・・・・。
頭にヨギルのは、スタートの無理。
こうなったら、ラインをもうタイヤ半分イン側に。
この時点でも、58秒前半 をキープするのがやっと。
ほんの少し、ほんの少しずつ、ギア―の入り具合が ・・・。
スーパーシフトは止めて、優しく優しく優しく。 兎に角、優しく。
後、3周。 後3周だけ我慢して。
それでも、回転は上がるものの車が前に全く行きません。
予選と比べても1.5秒ダウンで、遥かに激しく厳しい攻め方をしていました。
やばいなぁ~ これわ。
13周目の1コーナーで4速が、そのまま2速1万回転と6速のみで1周を周回。
14周目の1コーナーで、今回のレースは終わりました。
僕のスタートミスでレースを終わらせてしまいました。
これが真実なんです。
言い訳はしません。
全て、僕のミスです。